海はあちらですか

読んだ本のこと、仕事のこと、ふと思ったことを思うままに書いてみたいと思います。自分の記録と整理のために。

人間の人格の理想を追求すると犬になるのではないか

どうでもいいけど過去から常々思っていることをひとつ。

 

あたしの実家では、あたしが子供のころから犬を飼ってきた。現在4頭め。子どものころから犬と暮らしてきた私にとって、尊敬できる者としてかなり上位に犬がランクインしている。今回はその素晴らしい人格について書いてみよう。犬の特性を列記するので、人間をイメージして重ねてみるといかに理想的かがわかると思う。

 

・基本的に機嫌がいい

・心の底から信じてくれる

・大好きだということを素直に表現してくれる

・悲しんでいると静かに寄り添ってくれる

・楽しんでいると一緒に楽しんでくれる

・家族(仲間)を守ろうとしてくれる

・子どもにはやさしく接する

・幸せそうに食べる

・相手を見た目で判断しない

・置かれた状況を受け入れる

老いたり、病んだり体調がすぐれなくても人や環境を憎まない

・その時の状態でできることを楽しんでやろうとする(足が痛くても散歩に行きたい)

・いつか訪れる死を受け入れている

・死ぬときは仲間を離れてひっそりその時を迎える

 

つくづく思う。特に犬が老いていくのを見るときに。その達観した、悟りに近いような、生へのポジティブな期待、死をごく自然に受け入れる度量。何も憎まず、八つ当たりもせず、できることを最大限やって、楽しみ続けようとする姿勢。脚が痛くて立てなくなっても、尻尾を振って機嫌よく見上げてくるあの強さ。

 

自分がこれから先、いつか老いるし、病気にもなるかもしれない。本当に犬のようにありたいと思う。我が家の死んでいった犬たちのすべてを本気で尊敬している。無条件の信頼も、些細な日常の楽しみ方も、死との向き合い方も、本当に犬たちに学ぶことが多かった。

 

まだまだ未熟なあたしには遠い目標だけど、欲はなく、けっして怒らず、いつも静かに笑っている。そういう犬にあたしはなりたいと思う。