海はあちらですか

読んだ本のこと、仕事のこと、ふと思ったことを思うままに書いてみたいと思います。自分の記録と整理のために。

【読書】裏山の奇人  本を読むことの楽しさを思い出した。

本を読むって楽しい。

今日しみじみとそう思った。読んでいたのはこの本。

 

裏山の奇人: 野にたゆたう博物学 (フィールドの生物学)

裏山の奇人: 野にたゆたう博物学 (フィールドの生物学)

 

 まだ読み終わってないし、感想は改めて書くかもしれないけど、とにかくテンションあがったので勢いで書いてみようと思う。

 

近頃はfacebook上のみんなのシェアするニュースとか、新しい情報がどんどん入ってくるのをただ受けとめるのに精いっぱいだったし、本を読んでも仕事に関する本とか雑誌とか、もっと知らなきゃと思って、頑張って読んでいることが多かったような気がする。まぁ嫌いな仕事じゃないから読んでるときは楽しいし、なるほどー!とか勉強になるなーとか思うんだけど、やっぱり「頑張らなきゃ」っていう思いそのもののせいで、少し疲れちゃっていたような気がする。

 

今年にはいって、もともと好きだった自然科学系の本を少し意識的に読んでみようと思って何冊か読んでいたんだけど、なんか今日急に、あーそうだこれだ、楽しいわ!っていう思いに至った。

 

今やってることと何にも関係ないし、知ったところで、何かにすぐ使えるわけでも自慢になるわけでもないけど、知ることそのものがなんかすごくわくわくして、明るく前向きになるようなそんな感覚。昔、ファーブル昆虫記読んだりシートン動物記読んだりした時の、気が付くと一生懸命その情景を想像して、もっと知りたい!って思ってしまっているような感覚。

 

これだ。本の面白さは。

そしてあたし何でか知らないけどやっぱり植物や動物のこと好きなんだ。

何年振りに再確認。

 

あと改めて思うけど、本って一人で向き合えるからいい。人の目線を気にせず人と比較せず一人で没入する感じ。SNSって、ニュースの共有元の人とか自分のシェア内容のこととか、あたしそんなに気にする方ではないけど、それでも無意識に人の存在を感じてる。これが地味にストレスになる。一方、本は自由だ。最高に心地いい。

 

テレビと違って自分のペースで読み進められるし、マンガと違って絵がないからイメージを自分で作らなきゃいけないし、その分だけ自分が受け身じゃなくて対話的に積極的になる。なんかこの積極的になること、ってのがすっごく大事な気がする。全然わかんないけど、積極的になってるときの脳ってなんか積極的な物質が出ててるんじゃないだろうか。きっとそのせいで読み終わった時もなんか楽しいような自己肯定的な気分が残るんだと思う。(てきとうだけど)

 

なんか最近自分に対して、なんでこんなにいろんなことへの興味がわいてこないんだろう、なんでもっと夢中になれないんだろう、って思って軽く悩んでいたけど、なんかこうやって物事を知ることにわくわくできる自分がいて少し安心した。

 

勢い、興味のある本を図書館でいくつか借りてしまった。ああ、読むのが楽しみだ・・。人と会うのも楽しいけど、最近はインプットが多すぎたわ。人と比較して焦ってた。少し一人で本でも読んで、時間をつかって好きなこと考えて、楽しい気持ちを思い出そう。

 

裏山の奇人の人、きっと同世代なんだと思うけど、だからこそ身近なフィールドが舞台になっていて、そんな身近なところで繰り広げられている世界を、全く知らなかったことに驚いたし、なんか感動した。たぶんマジで変なヤツなんだと思うけど、なんだかその一直線なスタイルに今回は救われた。ありがとうと言いたい!

 

今度、田んぼに行ったらもっと虫とかよく見てみよう。オケラの話とか思い出しながら。あー田んぼも楽しみになってきた笑。