仕事のなかの曖昧な不安 読了
先日長野で読んだ信濃毎日新聞の記事がとても良かったので、以下の本を読んでみた。
古い本だがおもしろかった。記憶に残ったのは以下の記述。かなり意訳してるので文章は全然違います。ごめんなさい。
日本では責任の定義、多様性が不明確。自由についても同様。頑張れ以外に人を励ます、勇気づける言葉が少なすぎる。
松下幸之助が塾生を選ぶ基準は、愛嬌があり、運が強そうなこと。
がんばれ!以外に励ます言葉が無い、って言うのはいつも感じます。しっくり来ないときも他にないからがんばれって言っちゃう。うまくいきますように!とか、気楽に行こうぜ!みたいなのがあると便利かも。
あと愛嬌と運は本当に大切なんだろうと思う。もしくは自分は運が良いと思える性格か。そういう人はやはり魅力があるもんなぁ。
ちなみに、 若者の就業機会が脅かされているというのが本書の大前提の状況認識。当時の状況分析では高齢者の就業機会の堅持が若者から機会を奪うことに直結してるとのこと。言われてみればそいう文脈で言われていたことがあったような。今はどうなんだろう。きっとそれだけが理由ではないよね。生産コストは常に最小化されるから、正社員が減るのは当然だ。
その中で一つの対案として自営を推奨している。なるほど。転職に際して、身近な知り合いでなく、少し遠い知り合いに信頼出来る人が居たかどうかが満足感の高い転職の率と有意な相関があるらしい。これは別の本でも似たことが言われていた。
この本ですね。
ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
- 作者: リンダ・グラットン,池村千秋
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2012/07/28
- メディア: ハードカバー
- 購入: 17人 クリック: 476回
- この商品を含むブログ (127件) を見る
これも、自分の仕事をつくり変化する世の中に対応するためには浅くて広い人脈が意味を持つ、とあった。fbで活発な人とか見てると確かにイメージ出来る。意識してみよう。
ちなみに転職についてさらに書かれていたこと。前職で20年異常勤続した40前後の人の独立開業が最も成功率が高いとのこと。なおかつ前職が中小企業だと良いという。あたしも中小企業の商社だけど、なんだかんだ言って広い経験の機会を得ているのだろうか。
なんかのブログで、明日会社を辞めるとして、何の仕事を立ち上げるかたまに本気で考えてみては?という記事があった。これは試してみると良さそう。自分の力が実感できそう。
だらだら余計な事を書きましたが、とりあえず、著者の良さは優しくて誠実なこと。
高校生に給料を聞かれたとき、自分が給料に見合う仕事をしていると誇りを持って言えなかったのを後悔している。大切なのは大人が誠実に情報を公開すること。
そうなりたいとの記述。同感。さらにそうあり続けたい。これは難しいことだ。