日本のわたし
仕事で、色々な市役所に行く。
茨城県を回った。
茨城でなくてもそうだが、この時期の日本はとにかく田んぼがきれい。25センチくらいになった青々とした苗の間に水がひかって、一面に広がっている。
風もほどほどに涼しくて、車で走っていると、うまくいえない幸福感に満たされる。
ある役所には人口減少対策室というのがあった。その前に行った青森の役所でも、とにかく人が減る見通しで先行きは暗いと。
こんなに豊かな国土があるのに、多くの地域が衰退し自治体が消えていく。どうするのが良いんだろう?もちろん誰にとって、というのもあるけど。
以下運転しつつふと考えたこと。
思い切って居住地域を狭める。
実践は少しずつはじまってるけど、そんなペースじゃないよね、きっと。あとその場合、人の居なくなった地域は山に飲み込まれていくのかなぁ。人工林もそうだけど、天然林に戻す取り組み、どんなだろ。ちょっと調べてみよう。でもどう考えても今のインフラ整備し続けるのは無理だよね。
とはいえ、ふるさとの村や街がなくなるのは、やはり寂しいよね。まぁそれも大きな流れか。国破れて山河あり、ってたまにすごい強く感じる。
あと国ってなんだっけ、と思った。
調べたら、
1 国家。また、その占めている地域。国土。
(デジタル大辞泉)
そして国家の三要素、主権、領土、人民。懐かしい!学校で教わったわ。そういえば!
なんか今の日本、領土と人民はわかるけど、主権はどうなんだろ。選挙はあるっちゃあるし、投票行くけど、主権在民はあんまりしっくり来ないなぁ。
その場合国益ってなんだろう。
それ考え出すと幸せってなんだろう、っていうことだよね。人それぞれと言ってしまえばそれはそうだけど。それじゃ方針の検討が出来ないもんね。
なんか何にも答えがわからないまま、田んぼの青さが目にしみる。まずは自分がどうしたいかだね。豊かな国土。迷子の主権。その中の小さな人民。わたし。もういい大人だしなぁ。大人になったらもっと正しいことが分かると思ってたけど。違ったな。
写真は青森のガードレール。
アイデンティティを感じます。