もはや我ら中小企業の採用現場は苛酷な引き抜き合戦だ
中小企業の採用活動について最近の感想。
うちの会社はいわゆる中小企業の商社である。平均年齢は30半ばで比較的若いメンバーが多い。まぁ有給も普通にとれるし、目の前の数字もヤバくないし、人もいいのであたしはまぁ満足しているのだけど、これまでも、まぁ音楽性の違いとかで人の入れ替わりは絶えずあったんだけど、ここにきて、また少しやめる人が出てきた。
そして一番最近辞める話になった社員がいるのだが、これがいわゆる引き抜きってやつであった。
中堅の営業で、先方の営業が定年退職するあとがまに引っ張られたようだ。先方はうちよりは大きくて、やはり給料が良らしい。まぁ彼の人生や子供を育てることを考えれば妥当な判断だと思う。しかし、残される方は、引き継ぎ・採用と大変だ。
また別の、取引先のメーカーでも、同時に複数人を引き抜かれたと聞いた。製造現場は大混乱・大問題。ただでさえ人材難の中、ましてや夜勤の確保はかなり難しいみたい。
人材不足、ニュースでは聞いていたけど、
まさに目の前で繰り広げられているよ。
まぁそもそも日本人が減っているだろうし特に若い人間は希少価値が高いのだろうけれど。とはいっても大手の会社の人材難が引き抜きという形になってより弱い中小開業を襲っている今の状態。つらい。日本は中小企業で人を食わせているわけだけど、全く苛酷だわ。
そんで、うちも人を採用しないといけないから
転職サイトの人に来てもらって話を聞いたんだけど、
びっくり。
今、若手ではIT人材は11倍!
営業も3倍だそうな。
そいつは人材確保は厳しいだろうよ!
だから、今はサイト上のエントリーシートをみんなあんまり書かないんだって。それでも通るから。だからシートで判断せずに、むしろ企業からがんがん声かけないと人はつかまらないんだって。
ここ2年くらいその傾向が強くなり続けてきてるって。まじかー。時代ってどんどん動いていくんだな。
けど意外だったのは、最近の若者の転職傾向として、あたしてっきり、ホワイト企業とか労働条件の優先順位が上がっているのだと思ってたんだけど、そうじゃなくて、意外と、やりたいことをやって、スキルアップできることが判断材料の1番なんだって。
それはまじなのか。
すごいことじゃないか。
若手、やる気がすごいじゃないか。
まぁ、世の中で散々「なくなる職業」「生き抜くスキルを付けろ」って言われたらそうなるか。ポジティブというより、リアルな生き残り合戦なのかもなぁ。個人の成長は悪いことじゃないけど。漠然とした不安感があることは否めないかも。
そして、転職者は、面接官が自分よりレベルが高いと思わないと入らない、つまり、企業側は自分たちよりレベルの低い人しか採れないのだと。
なるほど、そりゃそうだ。
しかし、採用する側からしたら厳しい話だわー。
自分たちもレベルあげなきゃならんということだ。まさに企業も生き残り合戦。生き残りのための人材獲得合戦の様相を呈しているよ。まじで価値のある、人を育てる力のある企業しか生きていけないわけだわ。
個人的には、人の流動性が上がることはいいと思うし、人は自由に移動できるべきで、会社はそれに耐える組織であるべきだと思うけど、まぁしかし。しかし現場はきついわ!
この危機を自分たちのレベルアップに使えってことだなー
きっつ。
まぁ、これが今の時代だ。がんばろ。
このアプリよい。日記的データ管理アプリ「リズムケア」
先日、会社の研修で話し方セミナーみたいなのに参加して、その中で、話したいことが見つからない人は毎日3行でも日記を書くとよい、って言われた。まぁよく言われることだけど。
前からやりたいなーと思ってたんだけど、なんかいいアプリが無くて。日記というほどがっつり書いたり写真つけたりするつもりじゃなくて、日々のメモを残すような。evernoteはフリーフォームすぎるしノートごとにばらばらすぎる。もっと文章量も少ないもの。
なんかないかなーと探してたら見つけた。
とても良いのでご紹介します。
これ。とても良い。どんなものかというと、
①カレンダー形式で1日毎に管理できる
②その中で管理したい項目を自由に設定できる
③記録の結果をグラフやリストで分かりやすく表示してくれる
そしてなにがよいって、設計がシンプルで自由!
そして結果表示はちゃんと見やすい。
これは賢いアプリだわー!こんなのが欲しかった。
実際の画面はこんな感じ。
こんなふうに管理したい項目を自分で自由に設定できる。
どんな管理の仕方をするかも選べるので、日記・血圧・食べたもの・気分でもなんでも思うとおりに管理できる。数字を管理してもよし、5段階評価でも、テキストでも、金額でもなんでも可能!
ちょっとプライベートだけど、こんな感じの仕上がりになる。
で、右のジグザグ模様をタップするとグラフが見れて、その横の横三本線でリストが見れる。つまり、1日単位ではいろんな項目がひと目で見れて、項目ごとには複数日の経過を見ることができる。
シンプル!そして必要十分!
こういうの作る人かしこいよなぁ。
ちなみに、使って1週間程度だけど良い効果はもう出始めていて、
①メモが気楽にできるのでメモをするようになった
②1日の感想と勉強になったこと、などカテゴリわけしてメモれるので振り返りやすい
③おかげでなぜかブログ書くモチベーションが上がった
ちょっと惜しいのは、iOSとandroidでデータ引きつぎや共有ができないこと。あと複数端末からの閲覧もできないかな?あ、わかんないできるのかな・・・。
とはいえ、これ本当におすすめ。
日々の記録ツールに困っていたら是非お試しあれ。
今年は稲がうまく育っていない。今年はそれもよし。
昨年からNPOから田んぼを借りてコメ作りをしている。
去年、何事も経験、と思って始めたものが思いのほか手もかからずおいしいお米になって、完全に味をしめたので、今年も継続しているかたちだ。
ところが、今年植えてみて、去年とのあまりの違いにびっくり。
植えたハナからタニシに食べられて、全然育っていかない。おもしろいのが、そのNPOでは6枚くらいある田んぼを5m×10m(半畝)に区画割してたくさんの人に分けているのだけど、その田んぼ、その区画によって状況の違うこと!
この区画による違いよ。
本当にさまざまな要因があるようだけど、聞いてなるほどと思っただけでも以下の通り。
・冬場水がうまくたまっていると(冬季湛水)草が生えづらい
・一方、ザリガニやタニシが増える
・浅くしすぎると草が増える
・植えるタイミングによって苗の草丈が変わるのでそれにあった水深である必要がある
・植えた直後は弱いので水深を浅くしてタニシが動けないようにするとよい
・一方、タニシは他の草を食べてくれるので共存できれば良い面もある
・ザリガニが畔に穴をあけて水が漏れる(一日に何か所も!)
・上記のことからの影響は植える日が1週間でも違うと影響の出方が違う
・水温によっても成長が変わる
などなど。
コイツが犯人
いやぁ、去年はうまくいたもんだから全く気にしなかったけど、改めていろんな要素がからんでいるのだと再確認。これから稲が一定程度育ってタニシにやられなくなるまでが心配だし、そのあとも台風、日照、気温、水量などなどいろんな要素が全部影響して結果が出るのでしょうな。
田んぼ行ってから次の週末まで、稲が気になってしまう。
台風の日に田んぼを見に行ってしまうおじいさんの気持ちが少しわかるよ。
とはいえ、ぶっちゃけあたしは経験のための趣味だけど、これが本職だと考えると、ものすごい仕事だよ。自然は複雑系すぎてPDCAとか言ってもどの要因がどれだけ影響しているのか、っていうこと自体がつかみづらいし、分かったところで手が打てないことも多いしこれを本業に長年生きたら腹が据わってしまいそう。
そして大昔から生きるために生産をしてきた人の中にアニミズム的なものが発生するのは本当に自然なことだと思う。現代人の私でも、雨乞いや晴れ乞いしたくなるもん。
しかし、うまくいかない方が気づくことが多いもんなんだな。去年と全然違う感覚で、でも去年よりも楽しい。引き続き成長が楽しみです。
電車のお兄さん
たった今、山手線で。
言いたいので書いてしまおう。
白杖のひとと、その仲間と、二人が乗ってきたときに、あるお兄さんが少し遠くの席を自分のカバンで押さえて、わざわざやってきて二人に座りますか?と聞いた。
結局、ふたりは、大丈夫です、と断ったのだけど、お兄さんに、イケてたぜ!って伝えたかった。結局あたしがおりる駅ではそのお兄さんは携帯見てて、わざわざ声かけるのも恥じらってそのまま降りちゃったけど、お兄さん、グッジョブ!すごくかっこよかったよ!
ああ、伝えればよかった!
眉間にシワ寄せて、気まずそうに携帯を見ていた知らないお兄さん、絶対この記事見ないと思いますけど、あたしはとても偉いと思いました。あたしもこれからもっと心がけるので、これからもそうあってください。
なんか嬉しく、もどかしい帰り道でした。
失われていく、我々の内なる細菌
だいぶ以前に読んだけど、読みながらメモとってたデータが消えて、萎えてほったらかしてた本。すごいおもしろかったので簡単に紹介。
「失われていく、我々の内なる細菌」
驚いたこと。
私たちの体には、自分自身の細胞数の3倍以上、重量にして1.4kgの細菌がすんでいる。
太古の昔から共進化を続け完全に相互依存的な関係になっている。(生命維持の必須機能も細菌任せにしているものがある
地球上の生命のほとんどは細菌(種数も質量も)
日本人の背が伸びてるのも細菌と関係あるかも?
などなど、まじか。
次々びっくり!
手にはたくさんの細菌が住んでるよー、とかよく言うけどそんなレベルじゃないよ!一方的に住まわせてるのではなくて、読むと、自分個人だと思っていたものが実は集合体だったんだと思えてくる笑。
著者はピロリ菌の研究者だけど、ピロリ菌は胃ガンの原因と言われるけど、食道ガンや喘息、アレルギーには抑制的に働くなど、ようやく研究が始まったところ。安直な除去は少し見送った方がいいかも?なんせ、複雑すぎる共生関係はほとんど未解明。
そんな中、抗生物質の安易な使用が細菌生態系に大きな影響を与えているらしい。しかし存在を知らないものが絶滅しても誰も気づかないよね。結果は、いざなってみないと分からない。
とにかく、人間がいかに知らないことが多いかを再確認。この密度の濃い複雑な共存と進化!神様すごすぎるわ。
まぁちょっとまだるっこしい文章だけど、内容はオススメです。